よくある質問

(1) 協会・協会活動について

協会ではどうしてニセモノとわかるのでしょうか。

「ホンモノ」「ニセモノ」はよく使われる言葉です。
ただし、ある商品が「本物か偽物か」を判断できるのは、商標権者であるブランドホルダーだけなのです。ですから協会は「本物か偽物か」の判断は行いません。協会は、過去のデータ等に基づいて、協会会員が扱ってよい商品を「基準内商品」、扱ってはいけない商品を「基準外商品」として、厳しく判定しています。協会独自の判定方法についてはこちら。

協会ではどのようにして、ブランド品を判定しているのですか。

協会には、今日までの経験・計測などによって蓄積されたたくさんのデータがあります。
これらのデータは、日本国内だけでなく、海外のブランド直営店や正規代理店から取り寄せた数多くの商品の検査・研究結果などに基づくものです。協会ではこれらのデータを駆使しながら、専門知識を持った職員が徹底的に対象商品を分析・検討し、協会独自の「基準内商品」「基準外商品」の判定をしています。判定の際、協会の基本方針は「疑わしきは扱わず」です。これは、どうしても基準内・外を判定できない時、少しでも消費者の方に迷惑をおかけする可能性が残っているのであれば、その商品は扱わないということです。

 

「協会基準外商品」とはどういうものですか。

次に該当する場合、協会では「基準外商品」と判断しています。
・ 知的財産権侵害物品、いわゆる『不正商品』と判定されるもの・ 知的財産権侵害物品、いわゆる『不正商品』と判定するにはいたらないものの、『疑わしきは扱わず』の協会原則に抵触するおそれがあると判定されるもの・ 知的財産権を侵害するとは考えられない商品であっても、当該商品の品質が低いため、顧客・消費者に提供すべきではないと判定されるもの・ モラルに、あるいは社会通念に鑑みたとき、模倣や類似の概念を払拭することができないと判定されるもの

 

自分で判断したいので、どのような商品が協会の「基準外商品」になるのか、具体的に教えてください。

一般的にはブランドの直営店や正規代理店では、真贋判定は受け付けていません。
ご質問の意図もわかりますが、協会の「基準」を、たとえ善意の第三者であっても、外部に出すことにより、ニセモノ製造業者にその情報が渡る危険性があります。このため、協会では自主基準情報を提供できないことをご理解ください。もし判定に関してお手伝いすることがあれば、消費者Q&Aセンター(電話0120-786-470)に連絡をいただければと思います。

 

協会の会員企業のお店で買うものは全て安心できますか?

協会会員企業は万全を期して「基準内商品」だけを販売するようにしております。
またそのために、常に商品知識、商品チェックのノウハウを蓄積し、不正商品を排除するように努めています。
万が一、商品に疑問が生じた場合にはご遠慮なく会員企業、もしくは消費者Q&Aセンターまでお問い合せください。

 

購入した商品がニセモノとわかったら、協会はどんな手助けをしてくれるのですか。

販売店が協会会員企業の場合と、そうでない場合に分けて説明しましょう。
会員企業は「基準内商品」だけを取り扱うよう、細心の注意を払っています。しかし、取扱商品が100%「基準内」かと問われれば、「万、万が一のことは起こりえます」と答えざると得ません。ただし、協会会員企業の場合は、迅速に、かつ消費者の方の意向を最大限に尊重して、解決が計られます。これは協会が会員企業に対し、強制力を有しているからです。もちろん、会員外企業の場合も、消費者の権利保護を第一義に解決に向けての努力をいたします。ただし、協会は、会員外の販売店に対しては、何ら強制力を持っていないため、出来ることに限界があることはご理解ください。例えば、問題を起こした販売店が良心的ではなかったり、意図的に責任回避を計ったりする場合には、消費者の方の意図したような解決には至らないケースもあると思われます。

 

会員企業の店舗にあるポスターを入手して、自分の部屋に飾りたいのですが、どこに申し込んだらよいでしょうか。

協会作成のリーフレットはお持ちいただけますが、ポスターは管理上の問題が伴いますので、申し訳ありませんが、お分けすることができません。

 

(2)ブランド品購入等について

ブランド品を購入する際の注意点について教えてください。

一般的に、人気ブランドの人気商品を長期、あるいは大量にディスカウント販売している場合、まして、売れ筋アイテムだけが、長期、大量に並べられている場合は注意が必要です。どんなに企業努力をしても、それは難しいからです。
ショップ・販売店はもちろんのこと、催事、インターネット市場なども含め、消費者の方がご自身で、確かな目を養いながら、信頼できる店、何かあっても間違いなく、売り手の責任を全うしてくれると思われる販売店を選んで買い物をするとよいでしょう。少なくとも販売店の連絡先がきちんと明記されているかどうかは確認するようお勧めします。

 

値段が安いブランド品は買っても大丈夫でしょうか。

価格の高低だけで判断するのは危険です。その前に、次のような点からも、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
・ トレンド性の高いブランドが、それにもかかわらず、平均的な並行輸入品の価格(市場価格)よりかなり安く売られていないか・ 同一ブランドの中でも、人気の高いモデルが、それにもかかわらず、市場価格よりかなり安く売られていないか・ 商品としての品質は価格に合っているか・ 販売店は信頼がおけそうか並行輸入ブランド品をお買い求めになる時は、まず、上のような点に留意してみるとよいでしょう。

 

友人に「正規代理店で購入した自分の商品と違うのでニセモノだ」と言われました。どうしたらよいでしょうか。

まず、同じブランドの同じモデルであっても、ロットの違い、製造時期の違い、原産国(メーカーの工場がある国)の違いなどによって差異があることは珍しくありません。
日本の直営店や正規代理店で購入した商品とお持ちの商品に差異があるから、即、ニセモノだと判断するのは適切ではありません。購入後、何らかの情報によってお持ちのブランド品に不安が生じた場合は、まず購入した販売店に差異点について問い合わせてみるとよいでしょう。その販売店が協会会員企業のケースは、そこから協会にも連絡が入ることがあります。場合に応じて、協会が間に入って、対応していくことも可能です。なお、会員以外の販売店の場合はこのような対応が難しいこともありますので、ご理解ください。

 

レシートを紛失してしまいました。レシートがないと、返品交渉は無理でしょうか。

最近はPOSシステムの普及などにより、販売店はかなり充実した自社の販売データを持っています。ですから「返品交渉は、レシートがなければ無理だ」とは断言できません。
ただし、特に、ブランド品のような高額商品では、レシートがあった方が、ない場合に比べ、交渉がスムーズに行われるということは十分に考えられます。レシートのほか、販売店が発行した販売カードなども保管しておいた方が良いでしょう。また、ギャランティカード、そのブランド固有の袋や箱など、ブランドによって異なりますが、ともかく、購入時に付いていたものはできるだけ保管しておきましょう。

 

リサイクルショップで買取りを依頼したのですが、断られました。ニセモノだ、ということでしょうか。

2つの可能性が考えられます。
1つは、ニセモノの可能性が高いと判断し、婉曲に断ったという場合です。もう1つは、単に、買取りに適さないと判断した場合です。例えば、汚れがひどかったり、傷が目立ったり、あるいは人気ブランドでなかったり、等の理由によります。ニセモノの判断は商標権者しかできないので、たとえ、リサイクルショップでニセモノの可能性が高いと判断され、買い取りを断られたとしても、それはあくまでリサイクルショップの判断となります。そのことだけでニセモノであることが「確定」するわけではありません。また、全てのリサイクルショップに統一した買取り基準があるわけではないので、別の店では買い取ってくれるケースも考えられます。なぜ、取り扱いができないのか、その根拠を説明してもらい、納得ができない場合は、一度協会の消費者Q&Aセンターにご相談いただいてもよいかと思います。

 

ブランドのシルバーアクセサリーが変色してしまったのですが、これはニセモノなのでしょうか。

ブランド品であっても、また使用・未使用にかかわらず銀製品は変色します。
まずは、銀の変色について説明しましょう。銀製品の変色は専門的に言えば「硫化」又は「塩化」の問題です。(よく「酸化」と間違えている方がいますが。)銀は、金やプラチナ等と異なり科学的に安定していないので、すぐに化学反応を起します。具体的には、硫黄・塩化物等との反応で表面に硫化銀・塩化銀の皮膜ができてしまいます。この皮膜が、変色です。また皮膜の厚さによって、硫化の場合は、黄色→茶褐色→黒色に、塩化の場合は茶色→黒色へと変色していきます。変色(硫化・塩化)を防ぐには、硫黄分や塩素等を含んだ物の近くに置かない、なるべく空気に触れないように密閉したビニール等に保存するといった方法が挙げられます。しかし、ビニール袋で密閉しても完全に変色を防ぐことは不可能です。皮膜を落とす方法ですが、硫化銀は、シルバークリーナーがお勧めです。塩化銀は、科学的に安定しているのでシルバークリーナーでは落とせませんので、研磨剤かシルバークロス等で磨いて皮膜を取るとよいでしょう。